本「明治零年」
明治維新って訳わかんないよね。

この本はタイトル通り1868年、幕末から明治に
またがる1年が舞台。剣術の3大道場のひとつ、
練兵館の斎藤弥九郎が活躍すると聞いては、
読まずにはいられない。
物語は、有名な真贋論争「倒幕の勅書」をめぐる。
この「天皇の命令書」があったから薩長による
官軍が成立するのだが、もしこれが偽物だったと
したら?偽物を主張する金沢藩に「独立国」を
目指す動きあり。と聞いて西郷隆盛と桂小五郎は
それを探るべく、奥州平定に向かう山形有朋(狂介)
の軍隊に斎藤弥九郎を合流させ真相を探らせる。
そしてこの本で語られるのは実は「武士とは何か?」
西郷は幕府を倒したが、武士そのものの存在は否定
しない。事実、黒船海外勢力が圧倒的な軍事力で日本
を総攻撃しないのは全国200万という武士の実力を怖れ
ていたから。一方偽勅書の黒幕、大久保(一蔵)利通は
武士を全否定していた。平民に鉄砲を持たせて西洋式
の軍隊を作り外国勢力に対抗するのが急務と考えていた。
さあ、武士の存続が武士の全否定か?本の後半は
この論争が延々と繰り広げられる。とまあ、こういう趣向。
武士&武士道に興味のある人、必読の本でござる。

この本はタイトル通り1868年、幕末から明治に
またがる1年が舞台。剣術の3大道場のひとつ、
練兵館の斎藤弥九郎が活躍すると聞いては、
読まずにはいられない。
物語は、有名な真贋論争「倒幕の勅書」をめぐる。
この「天皇の命令書」があったから薩長による
官軍が成立するのだが、もしこれが偽物だったと
したら?偽物を主張する金沢藩に「独立国」を
目指す動きあり。と聞いて西郷隆盛と桂小五郎は
それを探るべく、奥州平定に向かう山形有朋(狂介)
の軍隊に斎藤弥九郎を合流させ真相を探らせる。
そしてこの本で語られるのは実は「武士とは何か?」
西郷は幕府を倒したが、武士そのものの存在は否定
しない。事実、黒船海外勢力が圧倒的な軍事力で日本
を総攻撃しないのは全国200万という武士の実力を怖れ
ていたから。一方偽勅書の黒幕、大久保(一蔵)利通は
武士を全否定していた。平民に鉄砲を持たせて西洋式
の軍隊を作り外国勢力に対抗するのが急務と考えていた。
さあ、武士の存続が武士の全否定か?本の後半は
この論争が延々と繰り広げられる。とまあ、こういう趣向。
武士&武士道に興味のある人、必読の本でござる。
2021-01-10(Sun)
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