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本「マリア・シャラポワ自伝」

凄い凄いとは聞いていたが、ここまで凄いとは。
シャラポワ
つまり1986年チェルノブイリ原発事故のさなか隣村にいた
妊娠中の女性が故郷に避難して生まれたのがシャラポワ
だった事が凄いのではない。その後、避暑地のソチに仕事を
求めて移住した父のもと、テニスの壁打ちに異常な集中力
を見せて、天才を見出された6歳の少女が1993年、崩壊
直後の混乱したロシアの税関でなけなしのビザを得て、
娘の天才に一家の命運を賭ける父と二人、難民さながら
アメリカのフロリダに辿りつき、その足でテニスアカデミーを訪ね、
人生を切り開く冒険の物語なのだ。

いやあ、奇蹟と偶然とミラクルの連続は、まるでジェットコースター。
この父も凄いけど、本人は「次はどんな冒険が待っているのかしら?」
と以外と無邪気なものだったらしい。

世界中の天才テニス少女&少年が集まるアカデミーで
毎日練習し、試合をし、頭角を現し、クラスメートを
打ち負かして上に這い上がる。
その負けず嫌いな性格がいじめに負けない少女時代を
そしてプロとなって、決してテニスに友人を作らないと公言する
タフな彼女を作り上げたのか?
大坂なおみで話題となった、コーチ契約裁判問題。
シャラポワもまた、アカデミー時代、コーチ料を安くするから
あるいはタダにするから、その後試合で活躍したら
その賞金の何十パーセントを生涯払い続ける「奴隷契約」を
結びそうになる。そんな時、敢然と「ノー」と答えて
逆境を切り開いて行ったのは常に父であった。

そしてビザが下りずに2年3年遅れでアメリカで合流した母が
シャラポワにしたこと。それはトルストイ始めロシア文学を
読み聞かせる事。異郷に会ってもロシア魂を忘れるなとばかり、
教育したのだった。なのでシャラポワはこれ程ウィットに満ちた
素晴らしい文章が書ける。

そして2004年。17歳で初めてのグランドスラム、
ウィンブルドンの優勝!その準決勝だったか、
タフな東洋人との戦いを詳述しているがそれが杉山愛。
読んでいるこちらもなんだか誇らしい気持ちになるよね。

それにしても、ドーピング問題は残念だった。
この本を書いている最中に起こったらしい。
なので、本の序と、最後の1章はこのドーピング問題の
釈明に追われるものとなった。無念だろうね。

だとしても、この本の価値は揺るがない。
最初の100頁は一気読み。ウィンブルドン優勝の222頁
までは、テニスファンならずとも全てのアスリートが
目を通すべき、肉体訓練方法と、試合の臨み方、勝ち方
など示唆に満ちている。私は読みながら線を引きっ放し。

是非ものでおススメの一冊でござる。
2019-08-13(Tue)
 

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プロフィール

元祖カーキー

Author:元祖カーキー
趣味は昔マラソン→今剣道。
'09 青梅・荒川・手賀沼・河口湖
'10 三浦・霞ヶ浦・高尾山・葛西臨海・小鹿野・陣馬山・河口湖
'11千葉マリン・青梅・三浦・葛西臨海・小鹿野・つくば
'12葛西臨海・成木の森・武甲山・渡良瀬・千葉スィーツ・つくば
'13千葉マリン・青梅・東京・古河・ハセツネ30K・夢の島
'14夢の島・足立フレンドリー
'15千葉マリン・東京・tokyoベイエリア・森林公園
'16品川・青梅・中野区剣道大会春季団体戦・秋季個人戦
'17剣道四段審査合格・全日本高齢者武道大会・中野区春季団体戦・秋季個人戦・東京都シニア剣道大会
'18全日本高齢者武道大会・中野区春季団体戦・秋季個人戦・剣道祭・東京都シニア剣道大会
'19全日本高齢者武道大会・中野区春季団体戦


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