本「おとなの教養」

これ、上野の「人体展」で出口の資料コーナーに積んであった。
おとなの教養
著者の池上彰が、2012年、東京工業大学に招かれて
リベラルアーツセンターの教授になった、その講義録がこの本。
リベラルアーツとは自由な学問。ひと昔前で言うと大学の「一般教養」
今や大学改革で「一般教養」を無くした結果、学生たちは社会的視野の狭い
まま社会人となり、これはこれで困ったもんだと就職会社から苦情が出て
復活させようとの試みらしい。
そのキーワードは「自分自身を知る」「私たちはどこからきて何処へ行くのか?」
教養とは自分を知る事、そのため池上が選んだ7項目が「宗教」「宇宙」
「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」

読んでみると意外と面白い。
例えば、この世界(宇宙)や人間は、神様が作った(創造)ものだ。
観察すると、いろいろセオリーが見えてくる。
このセオリーを知る事は神様の考えに近づき神を理解する事に繋がる、
という事で「科学」は生まれたのだと言う。
つまり神様(宗教)と科学はもともと対立するものではない。
一方仏教では宇宙や人間を誰が作ったかなどと考えない。
それは自明なものとしてただそこにあるだけ。

ね?面白いでしょ?
2018-06-20(Wed)
 

本「金正恩」

今日10時から米朝会談だって?一体どうンるんだろうね?
お互いの第一声がとても興味深い。
金正恩
ところでこの本だけど、役にたったのは金正恩の母、
高容姫の情報だけ。大阪生まれの在日コリアンで、
11歳の時、北朝鮮帰化運動に応募し一家で北朝鮮に渡る。
その美貌で、金正日率いる喜び組の一員となり、
1973年、20歳の時万寿台芸術団の一員として
来日公演をしている。
そのさい、大坂の親戚が楽屋に押しかけても、
人違いだと言い張り日本との関係を完全に断つ。
その言動が金日成の耳に入り、正日との結婚を許された。

その記述も、誰かの書いた本のパクリだし、核ミサイル開発
についても、私の読んだ本からの引用が激しい。
つまり著者独自の情報は乏しく、全て引用とパクリ。
っていうか、著者は金正恩にインタビューはおろか、
北朝鮮にすら一度も足を踏み入れていない。
よくもまあ、厚かましくもこんな本が書けたもんだ。

だいたいやね、金正男と強引にメール友になり、
正男が絶対公にしないでほしいと言った内容を、
功名心に駆られて本に書き、正男に激怒され、
その挙句に、正男は殺された。
ジャーナリストの風上にも置けない男だよね五味洋治。
それを知っていながら本を買った私がバカだった。
2018-06-12(Tue)
 

直木賞「銀河鉄道の父」

いつも思うんだけれど「オール讀物」って雑誌名、古すぎない?
直木賞’18 (2)
「銀河鉄道の夜」を書いた宮澤賢治の父親の物語。
直木賞’18 (1)
とはいうものの、読む方はどうしても賢治に目が行くよね。
賢治の描かれ方には反応するけど父親にはさほど興味がわかない。

ところで明治7年生まれの父、政次郎の職業は質屋だが、
百姓相手に鋤や鍬を出し入れする。
そんなもんで果たして儲かるのか?
もっと金に困れば農家は土地証文を質入れし、
これは何度か出し入れの後結局最後には質屋の手に落ち、
だから質屋が大地主になるのは太宰治の父の例を見ても明らか。
この政次郎も同じ穴のムジナと私は思っていたが違うのか?
そこんとこ不明。

掲載作は「抄」なので、賢治がトシの見舞に京都行で終わり。
さあ、これからが賢治の創作活動、あるいは法華経信者となり
浄土真宗の父と宗門対決の山場なのにそれが無い。
うーん、本屋さんに行って買って続きを読むべきか。あきらめるか。
悩ましいところでござる。
2018-05-27(Sun)
 

芥川賞「百年泥」

これもいいタイトルだよね、どういう意味だろう?と興味深々。
百年泥
インドの話なんだよね。町の中心を流れる河が100年に一度の
大洪水で橋を越えて濁流があふれ引いた後に、100年分の汚泥が
橋の上に堆積し、その泥の中から、何故か日本人の主人公の
思い出の品々が出土して過去と現在と日本とインドを行き来する
というもの。

主人公は作者と同じ、インドの会社内日本語学級の日本語講師。
その会社に通勤する途中見るのは、羽を付けて空中を飛ぶ会社役員
達の姿。え?空を飛ぶんかい?と驚くがこれはいわば「バードマン」
ほら話が現実と一体化した物語らしく、面白いもん勝ち、受け狙いの
大阪のオバチャン作家がこれでもかと調子に乗って書きまくる。

ところが不思議なのは、作者が最も熱心に語るのが、
失語症の母と、ほとんどしゃべらない少女時代の思い出。
つまり失語症について饒舌に語るというパラドックス。
見えないものを見る、語られなかった言葉に思いを馳せる。

日本語学校の生徒たちが語るトラと戦う見世物芸。
インドの結婚制度とそれを破って駆け落ちしたカップルを
一族の恥と親族が追いかけて嬲り殺すその風習も
どこまでが本当でどこまでが嘘なのか?
けだし大阪のおばちゃんの作劇術に酔いしれたひと時でござる。
2018-05-26(Sat)
 

芥川賞「おらおらでひとりいぐも」

ビデオ制作も終わったので、ようやく小説が読める。
文芸春秋芥川賞
まずは話題の芥川賞「おらおらでひとりいぐも」
おらおらで
タイトル聞いただけで芥川賞、取りそうだと思わない?
内容は東京ひとり暮らしの婆様が、故郷の岩手弁で独り言、
あるいは自問自答を延々と繰り広げるというもの。
これ、最初から最後までそうなんだから驚くよ。
特にドラマが展開する訳でもなく、困っちゃうよね。
映画化、ドラマ化はまずないと踏んで間違いなさそうだ。
2018-05-20(Sun)
 
プロフィール

元祖カーキー

Author:元祖カーキー
趣味は昔マラソン→今剣道。
'09 青梅・荒川・手賀沼・河口湖
'10 三浦・霞ヶ浦・高尾山・葛西臨海・小鹿野・陣馬山・河口湖
'11千葉マリン・青梅・三浦・葛西臨海・小鹿野・つくば
'12葛西臨海・成木の森・武甲山・渡良瀬・千葉スィーツ・つくば
'13千葉マリン・青梅・東京・古河・ハセツネ30K・夢の島
'14夢の島・足立フレンドリー
'15千葉マリン・東京・tokyoベイエリア・森林公園
'16品川・青梅・中野区剣道大会春季団体戦・秋季個人戦
'17剣道四段審査合格・全日本高齢者武道大会・中野区春季団体戦・秋季個人戦・東京都シニア剣道大会

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